アラキドン酸の摂取量とは?

アラキドン酸の摂取量とは?

体内の栄養バランスを取るために、アラキドン酸の適正な摂取量を知ろう、と思っても、実は厚生労働省の発表している「日本人の食事摂取基準(2010年版)」の中には、どこを探してもアラキドン酸の文字はありません。

 

アラキドン酸は必須脂肪酸の中の多価不飽和脂肪酸、その中のn-6系脂肪酸にあたる栄養素ですが、載っているのはそのn-6系脂肪酸の数値だけなのです。これではなんとも掴みにくいですね。

 

ちなみにn-6系脂肪酸の1日の摂取目安量は以下の通りです。

 

男性

  • 18〜29歳 11g
  • 30〜49歳 10g
  • 50〜69歳 10g
  • 70歳以上  8g

 

女性

  • 18〜29歳  9g
  • 30〜49歳  9g
  • 50〜69歳  8g
  • 70歳以上  7g

 

※厚生労働省:日本人の食事摂取基準(2010年版)より

 

ここからアラキドン酸のみを推測するのは不可能ですが、数値をざっと見てわかることは、年齢に関わらず全体の必要量はほぼ変わらないという事実です。ということは、若い時に比べて高齢者だからと言って急激に動物性たんぱく質の摂取量を減らすことが正解とは言えないということですよね。

 

むしろ若年層は多量摂取しがちですから控え目にして、年齢が進んだら意識して良質な食品から摂取を心掛けるべきと言えるかもしれません。

 

アラキドン酸の研究をしている九州大学・熊本県立大学名誉教授の菅野道廣教授によると、アラキドン酸が炎症を引き起こす物質を合成する面ばかりが問題視されてきたけれど、同時に抑制する物質も作られることが判ってきたと言います。

 

人間があれこれ推測するよりも、体内ではもっと高度な脂質バランスを取るはたらきがきちんと行われているということでしょう。とは言え、過剰摂取には注意が必要なことに変わりはありません。